今クール【2009年7月】のドラマ視聴の途中経過【好き好きこち亀】

実は今クールは近年稀に見る程、視聴意欲の湧かないクールなので、各ドラマに関して書く事があまりありません。
ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜は一応見ているのですが、主演の二人の声と演技の質が低すぎてイマイチ盛り上がりません。The Ting Tingsの「Shut Up And Let Me Go」のパクリという事で話題沸騰中のB'zの「イチブトゼンブ」は好きなんですけどね。大政絢が出ていないと見るのを挫けちゃいそうな勢いです。華麗なるスパイオルトロスの犬は録画していますが未見。
で、残るはこちら葛飾区亀有公園前派出所なんですが、自分は原作コミックを小学校低学年から集めていて、山止たつひこ名義のコミックを含めた100巻以上のこち亀を持っている程好きなんですよ。正直、最近の流れには付いていけていないわけで、コアなファンかといえばそうでもないのですが、思い入れのある漫画の一つではあるわけです。とにかく今回のドラマはそのキャスティングも含めて評判も芳しくなく、他局の歌番組に力業で二週連続でねじ込んだりと、その番宣の量からすると視聴率も振るっていないわけです。主題歌も「慎吾ママのおはロック」の二番煎じみたいな楽曲で痛々しいという意見を散見するのですが、まあ同じ人が作っていますし、恐らくクライアントの要求に応える過程で結果的に似たテイストに仕上がってしまったのではないかと思います。まあ色んな意味で心に残る楽曲になったのは間違い無いので、その意味では合格だと思うのですが。とはいっても自分から見ればドラマ自体はまあ何とか頑張っているかなとも思う面もありまして、無駄にお金をかけたナンセンスなドタバタ劇に仕立てているのも悪くは無いですし、無駄に豪華なゲストを使う事でそれなりに見栄えも保てていると思います。第二話のゲストであった山崎バニラを見るのを楽しみにして捜してたら、ナレーションでの出演だったのにガッカリしたり(いや、彼女はそっちが本業だから正しいキャスティングなんですが)と、前向きに考えればウォーリー的な楽しみ方も出来るわけです。一連のコント的なドラマの作り方ってどっかで見た覚えがあるなと思ったら、これって加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ「THE DETECTIVE STORY」じゃないかと思うんですよ。だから手法的にはTBSの伝統的な十八番でもある訳で、ドリフの様に国民に愛される番組の流れを強引に生み出そうとしている涙ぐましい努力は感じられます。
元来、こち亀って雑学+ドタバタ+ノスタルジィのバランスの結晶みたいな漫画だったわけですから、いっその事、今流行のクイズ番組とかをドラマの中に組み込んでしまえば良いと思うんですけどね。それに加えてだぁいじょうぶだぁ〜ウェッ!ウェッ!ウェッ!みたいなギャグを生み出せれば完璧だと思います。