DJ気取りでWacom(ワコム)の「nextbeat」を紹介してみる

ちょっと今回は趣向を変えてDJ機器の紹介です。
最近、Lyme-Recordsのブログで取り上げた音源を使って個人的なコンピを作ってみたのですが、その際に久しぶりにDJの真似事をやったわけです。そうすると、年甲斐も無く燃えてきまして、調子に乗って最新のDJ機器まで調べだす始末。その結果「nextbeat」という画期的な面白DJ機器が発表されていたのに辿り着いたので紹介する事にします。
画像を見て分かる通り、操作する部分がパカッと外れてワイヤレスになるのが最大の特徴。これによってDJがブースの外に飛び出てプレイが出来るというわけです。活用を間違えれば素人エアーギターの様になる恐れもあると思うのですが、上手く使えば面白いパフォーマンスが出来そうです。あと、凄いのはレコードケースに入るぐらいの本体のスペースでミキサー、エフェクターサンプラーも兼ねている点で、この機器にヘッドフォンとスピーカーがあれば何処でもDJが出来るというわけです。既にDJの間ではデジタル化は進んでいたものの、その流れもついにここまで来たかという感じで、破壊的な重量のレコードバックを引きずっていた時代から軽量化を求めたDJ達がCDというフォーマットに移行した昨今のシーンから更に軽量化へ向かってきたわけで、音楽のフォーマットの変化に合わせてこの10年でDJの形態も大きく変化していったというわけです。音源を記録する媒体はコンパクトフラッシュの様で、記憶媒体も大容量化の時代ですので素材となる楽曲の量を心配する必要もなさそうですし、その操作性から考えてもDJの作業というか技術がよりゲームに近い感覚になっていくと思います、多分。
で、面白いのはこのDJ機器を発売するのがWacomワコムという会社で、ご存知の方はご存知だと思うのですが、あのペンタブレットの会社です(日本国内で95.4%【2008年BCN調べ】、海外ではワコム社の推定で86%という圧倒的シェアを誇る業界NO.1の会社)。ペンダブレットの技術と音楽機器の親和性に気付いたこのワコムは素晴らしいですね。ワコムが作るくらいだからユーザー目線では操作性が悪いはずが無いと思うし、あとはその操作性と機能がDJにとって満ち足りるかどうかというところでしょうか。
気になる価格は未だ発表になっていないようですが、これが10万前後だったら全然売れちゃうと思います。

WIRE09ではこの「nextbeat」のブースがありますので、ぜひ触ってみて感想を。ちなみにWIRE09の目玉としてJeff Millsが宇宙から(というコンセプトで) 生中継でDJをするらしいので、その辺の良く分からんコンセプトも含めて今年のWIREは面白そうです。
WMC DEMO LISTENING WORKSHOP Part 1 | nextbeat

サイト自体も気合の入った作りでワコムの本気度が伺えます。
http://nextbeat.jp/