ウルフルズの活動休止のニュースを聞いて

ウルフルズの活動休止のニュースを聞いてもさほど驚きが無いのは、『KEEP ON, MOVE ON』の過剰なまでのタイアップの数と、ソロ活動の流れから考えてもありえる事だと思っていたからであります。ブログ等の発言や過去の発言から考えても、トータス松本は世間のイメージよりも真面目で細やかな神経の持ち主なのは明らかで、音楽に対して真摯に向き合えば向き合うほど矛盾が出てくるというか、目を背けられなくなる部分があるのではないかなぁ。ブログではシングル「明星」のセールスが伸びなかった事に対する失望感も見てとれたし、ソロデビューアルバム『FIRST』に対しても売れるはずがないという様なネガティブな発言がブログに記載(現在は削除されている)されていたりと、トータス松本自身もウルフルズとしてのモチベーションには繋がらない精神状態だったと思うので、この判断自体は賢明だと思います。個人的には「明星」は良い曲だと思っているのですが、同時にこの曲はトータス松本の今までのソロの作品としては異質の楽曲だったので、どうしてもウルフルズ名義でない理由を考えてしまったのも確か。
THE YELLOW MONKEYの様に活動休止→解散という流れはウルフルズに関しては想像出来なくて、それはやはり一度三人になった状態からの復活、セールス的に厳しかった時期からの復活を知っているからであって、その時期に比べるとそれ程深刻なものではなく前向きなものだと感じるからです。
まあ兎に角、今はソロアルバム『FIRST』が届くのを待つしかない訳で、本人の予想を裏切るセールスに結びつけば良いのになと思います。正直自分もセカンドシングルの「僕がついている」なんて知ったのは発売してから大分経ってからだし、今の日本の音楽業界でシングルをセールスに結びつけるのは至難の業ですが、アルバムに関しては多少は違うはずだし、想いも届くのではないかと思いたいものです。涙ではなく想いが届くと良いのにね。順調に行けば来週中にレビュー出来ると思うのでどうぞ宜しくです。